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長崎県医療ソーシャルワーカー協会
会 長  折 原 重 光 

 平成28年度の活動をまとめた協会誌第50号をお届けいたします。

 平成28年度の診療報酬改定の分析と今後の方向性の模索が年度末まで実施されておりましたが、まだまだ今後の方向性を具体化するまでには至っていない様子です。私たちの業務に大きく関わる『地域包括システム』。所属する医療機関の経営・運営を方向付ける『地域医療構想』。平成28年度の診療報酬改定に見えた医療介護総合確保と連携の具体化など、福祉・医療環境のみならず、社会保障のあり方について大きく変動している状況にあります。
 近年まれにみる社会福祉士の大量雇用を社会現象にした「退院支援加算」の行方をはじめとして、次年度に予定されております医療・介護報酬同時改定に、何が、どう織り込まれるのか。私たちには、ソーシャルワーク実践のスキルアップを図りつつも、社会情勢を見据え、理解することが重要になります。そしてそのうえで、地域へ働きかける行動が求められていることを痛切に感じております。

 昨年は「熊本地震」が発生し、大分県・熊本県に甚大な被害をもたらしました。九州の中心である熊本県での大規模な地震の発生に、これまでに大きな地震を経験したことのない私たちに衝撃が走りました。自らが被災者でありながらも懸命に災害支援にあたっていらっしゃる九州協議会の熊本県の会員に、少しでも役に立ちたいという、当時の九州協議会会長の適切な采配のもと、九州全県が一丸となって支援に取り組みました。1年が経過した現在、復興に向けて皆さんが力を尽くしていらっしゃるさなかにも、未だ断続的に地震が発生している状況にあります。
 決して「他県でのできごと」ではない自然災害と再認識し、『かごしま大会』時に開催された九州協議会において、これまで実施なされた災害時支援体制をもとに、大規模震災対策の原案を作成することになりました。今、私たちは何を考え、準備しておくべきなのか。会員の皆さまと共に確認することができるよう、進捗状況を適時ご報告させていただきます。

 さて、会員の皆さまには「ながさき大会通信」でご案内しましたように、今年度は九州医療ソーシャルワーカー研修会が『ながさき大会』として当地で開催されます。実行委員会が立ち上がり、大会企画への取り組みを開始しております。

 歴史を紐解きますと、昭和34(1959)年10月1日に日本医療社会事業家協会・長崎市支部が発足して59年を数え、当協会の前身である長崎県医療社会事業協会が創設された昭和38年(1963)年5月15日からは54年を経ており、55周年を迎えようとする年にあたります。この歴史と諸先輩方の功績を胸に、「記念大会」と称するにふさわしい大会にすべく、会員のみなさんそれぞれが実行委員であるという意気込みで取り組みましょう。
 
 なお、次号は『ながさき大会』を特集とすることにしておりますので、会員の皆さまと共に、素敵な60周年・55周年記念誌を刊行いたしましょう。

 末筆ではありますが、日常業務ご多忙の折にもかかわらず、取材・編集にご尽力をいただきました広報担当理事の皆さまに深謝いたします。


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